とも浜理事長石田猛理事長

  私たちは、今度横浜に、会員の皆さんとともに力を合わせ、市民、企業、行政と協働しつつ砂浜を再現することを願い推進するため、「特定非営利活動法人ともに浜をつくる会」を設立、県より認証を受け発足しました。

  1859年横浜開港時には横浜市歌にある通り「ちらりほらりと立てりし処」と歌われていた横浜も今や世界有数の港湾都市となりました。このことは私たち横浜市民にとって大きな誇りとするところです。

  開港当時、気候温暖、復興明媚で、地形も良く、風波の影響も少なく、職住、交通その他様々な点で恵まれた港湾都市横浜は、今日まで、数次の大不況、関東大震災、横浜大空襲等も市民・企業・行政等が懸命に努力し乗り越え、市政に大きく貢献・発展をし続けて参りました。栄光を創られた先人各位の英知とご努力には改めて深く感謝いたします。

  一方、輝かしい繁栄の陰には東京湾横浜臨海部の臨港地区約3,000ha 余(1,000万坪余)の海を埋め立て、港湾施設や産業用地、職住地域を造成し、多くの漁業者を始め関連業者の人々が転業や廃業をすることとなりました。また、豊かな自然の恵みも多く失われ、船舶、車両、工場等により排出される大量の油類、排気ガス、汚染水、化学物質等の発生により、自然はもとより職場や居住環境も汚染され、生命にまで影響を与え、公害が生じてきました。近年のことに気付かれた市民、企業、行政が学会の方々と協力し改善に乗り出し尽力される様になったことは、誠に喜ばしい限りです。

  しかしながら残念ではありますが、現在横浜臨港地区内の修景厚生地区(Scenic and Recreation Zone)、緑ゆたかな親水区域・沿岸部の水辺、浜辺は少なく内陸の公園緑地及び金沢の海の公園を除けば未完成の工事中の場所を含め約100ha (約30万坪)余、すなわち埋立地の約3%しかありません。
(2005年時点)

私たちはこうした実態を踏まえ、公設の砂浜と共に企業所有の敷地内の利用等も含め、港と浜とが共存しつつ、かつ環境と経済が両立するよう考えながら、今回日米両国政府の合意に基づき接収解除となり活用ができるであろう小柴海岸を始め鶴見より金沢に至る岸壁の内外の海陸地域、また現在は港湾、海域、漁場、河川、空地、緑地および工場敷地、公園等を利用し公共あるいは施設の砂浜、緑地を所有、管理、利用等をしている各位・地元住民の方々との理解と協力をいただきながら、今後とも浜辺を創造していきたいと念願しております。

  私たちNPOとも浜は昔日の如き魚、貝、海藻が取れ、鳥などのいる海辺、また潮干狩り、海水浴、魚釣り、舟遊びのできる浜辺、背景に緑豊かな散歩道、草花や木々の茂っている場が横浜の臨海部に数多くできることを夢とし、今に生きる私たちと共に未来を担う子供たちのためにも必要なことだと思い、同志と共に会を設立し発足することにいたしました。

  もちろん、漁業で生活している人々の事情も十分踏まえ、関係行政当局を始め企業、学会等との協議を重ね、協働して豊かな海浜づくりを市民ともども推進し実現できるよう考えております。

  現在、私たちは横浜開港150周年を記念し「とも浜150」と名付け、臨海部に150haを超える浜辺を創るべく努力をしております。自然再生、環境の浄化・改善、国際協力、文化の創造は、私たちの願いです。
当会はこのことを推進する団体です。

この雄大な事業も当初は小さなことから市民の皆さんと一歩一歩進めたく思いますので、多くの同志の参加、協力、入会を切に願っております。

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